箱根八夜の中でさまざまな特別コーナーが展開される場合があります。ここではそのコーナーだけに絞り込み、ノーカット版FULL映像をご紹介致します。
芥川龍之介原作の名作『蜘蛛の糸』を、畳二畳分の黒布にコラージュされたアート作品にて上演する。制作は広瀬玲子が担当し、着物の古着を解き材料として、日本の柄を生かした迫力のある作品となる。全長6メートルのお釈迦様の布作品が登場する舞台装置や、山本道子の迫力のある朗読、カンダタに扮した広瀬哲哉の雅楽を模したハーモニカの効果音など、演出も凝られたものとなった。
歌舞伎などでは箱根甘酒茶屋がその舞台として描かれている忠臣蔵四十七士のひとり神崎与五郎が、箱根の馬子馬喰の丑五郎に絡まれ、あげくに詫び証文を書かされたエピソートを、八夜らしくコミカルに演劇化。丑五郎役には現代の馬子、芦ノ湖〜関所で人力車を引く現役の俥夫 高梨五十六(箱根じんりき)が登場し、箱根に特化したステージを実現させた。
芥川龍之介原作の名作『蜘蛛の糸』を、畳二畳分の黒布にコラージュされたアート作品にて上演する。制作は広瀬玲子が担当し、着物の古着を解き材料として、日本の柄を生かした迫力のある作品となる。阿弥陀寺の水野森水住職の奏でる重厚な琵琶演奏と山本道子の迫真の朗読が観客を魅了した。布芝居の制作過程をお読みになりたい方は広瀬玲子のブログ『制作する日記』をご覧くださいませ。
2015年度にて上演されたオリジナル紙芝居『耳なし芳一』を2016年度は様々なサプライズイベントの発生する、お化け屋敷的な演出で展開。『小田原甲冑隊』をゲストに迎え、法螺貝やひとだまのリアルな演出、来場者が実際に耳を持って行かれそうになる場面も。琵琶の代わりを広瀬哲哉がブルースハープのわびさびで演奏。甘酒茶屋の薄暗さを最も活かせた演出と好評を博す。
小泉八雲原作の日本の怪談話の定番『耳なし芳一』を広瀬玲子のオリジナルの作画と文章で紙芝居化。物語の主人公芳一が住んでいた寺と同じ名前の阿弥陀寺の水野森水住職の奏でる重厚な琵琶演奏とともに、箱根甘酒茶屋の古民家の様々な物音で場内は怖さと感動に打ち震えました。
紙芝居を絵と文章でお読みになりたい方は広瀬玲子のブログ『制作する日記』をご覧くださいませ。
(こちらの動画は小泉八雲の専門サイト『八雲会』のFacebookやTwitterでもご紹介いただきました)
『小泉八雲が見た日本』をテーマに、妖怪的な動きのパフォーマンスを行ないました。子供が夜中に目を覚ますと、葉っぱのような置物に足が生え、妖しく動き出し、いつのにやらまた置物に戻っているという物語で演出しました。箱根八夜の中では極めて『特異でファンタスティック』な演出でした。